臨床検査技師の皆様へ

結核菌に関するバイオセーフティ

結核とは結核菌によって主に肺に炎症を起こす病気

はじめに
平成16年に全国で29,736人の結核新規登録患者があり、そのうち2,328人が結核で死亡しています。結核は、単一病原菌による死亡原因の第1位疾患であり、高齢者を中心に発病者が多く世界中でも中蔓延国とされています。
このため医療従事者は、結核専門病院のみならず一般の病院でも結核菌に曝露される機会が多く、結核発病率が高いとされています。
中でも検査技師の結核発病率は看護士に次いで高く、一般的に結核菌検査室や病理検査室などでの結核感染は、エアロゾルに含まれる結核菌を吸引することによって起こる空気感染(飛沫核感染)によるもので、結核菌検査を安全に行うためには、バイオハザード対策用キャビネット(安全キャビネット)の導入などの感染防止策を講ずる必要があります。

結核の業務感染は、針刺し事故でのB型肝炎より頻度が高い!!

臨床検査に伴う業務上感染/全国調査(1979〜1988年)
対象施設:306施設/9,352名(医師 609名  検査技師・助手 8,654名)
結核(Tuberculosis)
B型肝炎(HepatitisB)
その他肝炎(NonA,nonB hepatitis)
風疹(Rubella)
A型肝炎(HepatitisA)
マイコプラズマ(Mycoplasmal pneumoniae)
カンピロバクター(Campylobactar enteritis)
サルモネラ(Salmonellaosis)
水痘(Chicken pox)
77 (43.5)
59 (33.3)
24 (13.6)
6 (3.4)
5 (2.8)
2 (1.1)
1 (0.6)
1 (0.6)
1 (0.6)
176
[升田先生ら:感染症学雑誌65:209〜215,1991]引用
確認された業務感染の43.5%はエアロゾルによる空気感染(飛沫核感染)による結核であるという調査結果が出ています。

バイオハザード対策用キャビネット(安全キャビネット)

―バイオハザード対策用キャビネット(安全キャビネット) その1―

バイオハザード対策用キャビネット(安全キャビネット)は、危険な微生物を封じ込めキャビネットの外に出さないよう設計されている。しかし、正しい使用法を用いないと汚染事故につながる危険性があります

―バイオハザード対策用キャビネット(安全キャビネット) その2―

なぜ?バイオハザード対策用キャビネット(安全キャビネット)のメンテナンスが必要なのか?
(1)安全を保証するためには、
使用期間を通じて性能を発揮していなければならない。
(2)バイオハザード対策用キャビネット(安全キャビネット)の性能は、
主にHEPAフィルタと気流に依存しており、これらの性能は人間の感覚では判定できない
適切な測定機器を使用して正しい検査をする必要がある。

―バイオセーフティ3原則―

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